この場所をつくる人

はじめまして。田菜ごころを営んでいる、大越です。

茨城県石岡市で、南インドのミールス(定食)に影響を受けた「畑のミールス」をつくりながら、人がゆっくりと過ごせる時間と環境を育てようとしています。

料理人ではありますが、ただ料理をつくるより、場の空気を整える「調整役」の方が本質に近いと感じています。
食べることをきっかけに、訪れた人が言葉を交わし、元気を取り戻して日常へ戻っていく。
そんな流れが生まれることを大切にしています。

これまで長く飲食業界で働いてきましたが、その中で強く感じてきたのは、「人が安心していられる居場所は、それほど多くない」ということでした。
人間関係の中で疲れたり、自分の立ち位置がわからなくなったり、そうした感覚を自分自身も何度も経験してきました。

そんな中で、少しずつ自分を取り戻していく過程で出会ってきたのが、自然食やマクロビオティックといった食養生の知識と技術。
そして、内省・内観を手掛かりとした自己理解の手法と、心を深く掘り進む習慣でした。

身体が整い、心がほどけ、周囲の環境が落ち着いてくると、人は自然と回復していく。
その感覚を、実感として知るようになったのです。

「人はどこに帰ればいいのか」

この問いは、自分の中で長く言葉にならなかった感覚が、あるときはっきりとした形を持ったものです。
そして今は、この問いに対する一つの答えとして、「誰もが安心して帰ってこられる場所」を育てることを、仕事にしようとしています。

現在はその取り組みの一つとして、石岡市柿岡の古民家「クヌギ山荘」へ移り住む準備をしながら、ここを「開かれた食堂」として成り立たせるべく、動きはじめています。
まだ完成された場所ではありませんが、これから時間をかけて、田菜ごころという営みを、ひとつの“帰れる拠点”として育てていこうと考えています。

田菜ごころは、大きなことに取り組むものではありません。
誰かを変えるためのものでもありません。

ただ、ありのままでいられること。
誰もが思うままに話したり、ゆっくりと くつろいで過ごしたりできること。

そんな時間が許される、居間のような空気の中で、
ここに来た人がそれぞれの形で楽になり、また自分の暮らしへ戻っていける。

その循環が、静かに続いていくことを願いながら、日々の営みを続けています。

田菜ごころという営みについては、こちらにまとめています。
田菜ごころ のこと

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